高気密高断熱のRC住宅にはどんなメリットとデメリットがあるの? - tsunagu
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高気密高断熱のRC住宅にはどんなメリットとデメリットがあるの?

鉄筋コンクリートで作られた住宅(RC住宅)には様々なメリットがあります。 例えば、 ・耐震性能が高く、地震が起きても安心 ・遮音性に優れているため、音漏れが少ない などメリットはたくさんあります。 そんなRC住宅の断熱性能はどうなっているのかについても解説をさせて頂きます。

RC住宅は寒いと聞いたけど本当?

優れた耐久性を持つRC住宅は「寒い」という印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか。しかし、現在のRC住宅は暖かい適切な施工が行われていれば冬でも暖かい住宅です。 高度経済成長期に建てられた築30〜40年のRC住宅では、断熱材は入っていません。 コンクリートが打ちっぱなしのRC住宅は気密性が高く、外気温の影響をダイレクトに受けてしまいます。 そのため、気温の高い夏は室内も暑くなり、低い冬は寒くなってしまうのはこのためです。RC住宅で用いられるコンクリートは、いったん冷えると暖まりにくい蓄熱性も持っています。一度、冷えると温かくなりにくいのです。 RC住宅では、断熱材が使われていない古い時代のイメージが残ってしまい、「RC住宅は寒い」という誤解につながっています。しかし、現在のRC住宅では断熱性能を高める施工を行っています。現代では適切な断熱施工を施していれば、暖かく快適に過ごせるのです。RC住宅だから「寒い」というのは、あくまで昔の話と言えるでしょう。

RC住宅で使われる断熱方法はどんなものがある?

RC住宅の断熱性能を高める工法は2種類存在します。内側から断熱材を入れる「内断熱」と外側を断熱材で覆う外断熱です。

内断熱とは

内断熱は、建物の室内に近い内側から断熱材を入れる工法です。一般的な工法として以前から幅広く用いられてきました。内部から柱と柱の間に断熱材を埋め込んでいくため、スペースが取れない場所でも問題なく行えます。断熱材を厚く施工できることも多く、狭小住宅などにも向いている工法です。 また外断熱と比べると低コストなのもメリットの1つでしょう。 しかし、内断熱は建物を総合的に包む外断熱より、すき間が生じやすくなります。断熱性・気密性が低下し、結露が発生しやすいデメリットがあります。結露の湿気が、カビやダニの発生につながる可能性も出てきます。

外断熱とは

外断熱工法は、建物の外側全体を断熱材で覆う方法をいいます。構造体をすき間なく包み込むような工法のため、すき間ができにくいのが特徴です。気密性が高くなり、建物の内側、外側の温度差が少なくなります。結露ができにくく、カビなどによる劣化を防ぐ利点を持つ工法です。 外断熱工法は建物全体を覆うため、施工の手間がかかります。その分コストがかさむのはデメリットでしょう。さらに外壁が厚くなるため、狭小住宅や複雑なデザインの住宅には適しません。

高気密高断熱のRC住宅に住むメリット

鉄筋とコンクリートの異なる材料を用いて作られるRC住宅。引っ張る力に強く、押す力(圧縮力)に弱い鉄筋と逆に押す力に強く、引っ張る力に弱いコンクリートそれぞれが補完し合っています。そのため耐震性を持ち、比較的丈夫です。不燃性のあるコンクリートが使われるため、高い耐火性も特徴です。 ご紹介した建物構造のメリットだけでなく、住み心地でも多くの長所を持っています。コンクリートが使われるRC住宅ではすき間がなく高気密です。また適切な断熱処理を施すことで、高断熱な住み心地も実現できます。

冬は暖かく、夏は涼しい

コンクリートは蓄熱性を持つ材料です。 熱を保持するのでいったん暖まると冷めにくい特徴を生かせば、「冬は暖かく夏は涼しい」という快適さが維持できます。RC住宅は、冷暖房で適温にした室内の空気が室外へと出て行くことが少ないため「冬は暖かく、夏は涼しい」環境を作ることができるのです。

ヒートショックの防止になる

RC住宅は高い気密性を持つため、外気温の影響を受けにくくなります。 冬でも室温が一定に保たれ、極端に寒い場所がなくなります。温度の急激な変化で血圧が上下することにより生じるヒートショックなどの病気の予防にもつながります。室温が一定に維持できるのは、健康維持にも大いに役立つでしょう。

光熱費の削減に繋がる

気密性・断熱性の高さは光熱費の削減にも効果を発揮します。エアコンなどでいったん部屋を暖めれば、そのまま快適な温度に蓄熱してくれます。夏は断熱性を発揮し、涼しさをそのまま維持できるため、冷暖房費を抑えることができるのです。

高気密高断熱のRC住宅に住むデメリット

高気密高断熱のRC住宅のメリットは、裏返せばデメリットともなり得ます。そのため断熱性能を高める施工が不可欠となるでしょう。RC住宅のデメリットは次の2点です。

費用が高くなりやすい

コンクリートは外気の影響が少なく、暖まりにくく冷めにくい特徴を持っています。いったん暖めてしまえば、温度が維持できる点はメリットでお伝えした通りです。 一方で高い断熱性を維持するためには断熱材を導入する必要があります。このため、RC住宅を快適にすむことができるようにするためには、一般的な住宅よりも建築費用が高くなってしまいます。

石油ストーブの使用が出来ない

高い気密性を持つRC住宅では、石油ストーブは使えません。高い気密性ゆえ、外気との空気の循環がなくなるからです。燃焼したガスが放出されるタイプの石油ストーブを使うと、室内の酸素濃度が低下するおそれがあります。 また、結露の発生にもつながります。石油ストーブに限らず、ガスなどの調理でも結露が発生しやすいのが難点です。

まとめ

RC住宅はコンクリートで家が作られているため、すき間ができにくいのが特徴となっています。そのためRC住宅は高い断熱性能を実現することが出来ます。 また、断熱材を活用して断熱処理を施すことで、より高い断熱性能を備えた住宅を実現することができます。断熱性能の高い住宅は冬でも室温が一定に保たれ、部屋と部屋の間での温度差を小さくすることができます。これにより、ヒートショックの発生を防ぐことが出来るため健やかな生活を育むめるようになります。 このように断熱性能に優れたのRC住宅を購入したいと検討されている方はぜひ、tsunaguの住宅をご検討ください。

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